TRPGBOX

　ロードス島戦記が遊びたくなり、部屋を探したところ、奇跡的に昔のキャラクターシートを発見。ただ、自分がいつもならやっているセッションの記録は見つかりませんでした。
　なので、「こんなんだったんじゃないか？」とセッションを想像しての内容です。

＜キャラクター＞
「リルト＝ルロウィン」人間　ナイト　16才
　没落した家系の騎士見習い。魅力度は高い（15）が、筋力（12）耐久（10）と戦うキャラとしては成長の見込めなさそうなキャラクター。
　ちなみに、プレイヤーがボケて本来職業を書くべき「クラス」の欄に「人間」と堂々と書いていました。装備がショートソードにレザーアーマーなので、もしかしたら、盗賊として作ったのかもしれない。


























＜あらすじ＞
　騎士見習いのリウトは、初陣としてゴブリン退治の冒険者パーティーに加わる。
　家が没落しているので装備も貧弱だが、なんとか生き延びる。装備と実力をつけるためにリウトはもうしばらく冒険者生活を続けることにした。
 

　昔遊んだロードス島戦記の記録。俗にいう黒歴史。自分で読み返すと、ちょっと恥ずかしい。
　以下、本文。

　某所にて毎月第三週の日曜日に開催されているTRPG定例会、通称「といぼ」にひさびさに顔を出してまいりました。
　
登場人物
フィアラル＝S＝ルゥド（ナイト）
　女だてらにパーティーのリーダーを務める女騎士。冒険者になった理由は、親に見合い結婚させられそうになったので、家出したため。ハルバートを振るい、並ぶものなき戦闘能力を見せつける。
 
ドラッケン＝ジーク（ウォリア―）
　人間の戦士。フィアラルのPCの賽の目が爆発してるもんだから、なかなか見せ場がやってこない。
 
ネイサン（プリースト）
　という名前の男ドワーフ。非常に紛らわしい。冒頭、幽霊が怖いと言い出したり、
 
イモート（ドワーフウォリア―）
　という名前の男ドワーフ。ネイサンの弟である。
 
ミウ（ソーサラー）
　ハーフエルフのソーサラー。
 
鉄の王国にモス産モルト・ウィスキーを運ぶ仕事
　ドワーフたちは、お酒が大好きである。ロードス島最大のドワーフ集落「鉄の王国」で消費される酒の量は、莫大なものに上る。ドワーフたちは、自給自足で、自分達の飲む酒を確保していたが、完全な自給自足というわけにはいかず、一部を輸入に頼っている。
　というわけで、今回の導入は、鉄の王国にモスで作られるウィスキーを運ぶ隊商の護衛というところから始めました。
　一行は、長い旅の末にようやくアラニア王国の首都アランに到着します。ここまで来れば、目指す鉄の王国まではあとわずか、しかし、最近、街道に幽霊が出るとか、鉄の王国に向かう途中にあるザクソン村の近辺で、ゴブリンが暴れているとの話もあり、油断はできません。（ザクソン村で、ゴブリンと聞いてピンときた方、はいそうです。このゴブリンは、後の「ロードスの騎士」に退治されます。）
　まだまだ、気が抜けないと、一行は鉄の王国に向かいます。（いや、ここから始めたんですけどね）
 
街道の亡霊？
　二日目の野営の晩、どこからともなく「助けてくれ～」との声が、どうやら、噂の幽霊らしいです。
　その正体は、アラン盗賊ギルドの目を盗んで仕事をした盗賊が、見せしめのために、街道の近くに埋められていたのでした。（パーティーにスカウトがいなかったので、NPCとして用意。この話もぴんと来る人はいるかもしれない。ピグミンです・・・・）
　声に気がついた連中が、何事かと、声のするほうに向かおうとしますが。
イモート：「助けてくれ～」→絶妙な間で、邪魔を。（笑）
　幽霊が怖いというネイサンが、声にびっくりして、手にしていたクロスボウの引き金を引き絞ってしまい、その矢がイモートのお尻にささってしまったのです。その結果、「な～んだ、イモートさんの声だったんですね」ということで、話が落ち着いてしまい。とうとう、埋められたスカウトは、そのまま、埋められたままになってしまいました。
見捨てられたかわいそうなスカウト君、まあ、盗賊ギルドとの関わりを恐れられて、放って置かれたかもしれなかったんだから、諦めるしかないね。（爆）
 
餓えたウルフ
　すでにゴブリンが退治されたザクソンの村を通り過ぎ、さらに北に。今度は、夜中に餓えたウルフの襲撃があります。（食事の匂いにつられて来たのでしょうか？）
　ハルバートを持ったフィアラル嬢に、ミウがエンチャントウェポンをかけたので、ダメージダイスが爆発。あっという間に、ウルフは駆逐されます。
GM：「ありゃりゃ、そりゃ、ぐちゃっと潰されたよ」
フィアラル嬢：「あの、スパーンってきれいに切れないんですか？」
GM：「無理無理」
　PCたちも、まだお互いの能力を把握してなくて、魔法援護などの連携がうまくいってないようでした。（懐かしい！　だけにウルフの強さも忘れたらしくて）私だったら、こんな野犬の襲撃ごとき、戦士たちに任せて、MP回復のために寝直すか、形だけでも援護と言う事で、たいまつでも振り回します。（で、薄情な奴だと、朝、置いてけぼりにされたりして）
 
占拠された温泉
　さて、ターバについた隊商は、そこでドワーフと取引を行い、PCは報酬を得ます。（早速、装備の新調するために、GMに店の場所を聞く戦士たち）
　隊商の人たちも長旅の疲れを癒そうと、この近くにある湯治場に向かおうとするのですが、困った事にこの湯治場、最近、ゴブリンの集団に占拠されてしまったとか。
　隊商の人達が「残念だ、残念だ」と騒ぐので、PCたちは、ゴブリンを退治しに行ってくれることになりました。
　湯治場はターバからそんなに離れてはいない半日程度のところにあります。そこにまた村があり、ターバ近辺の村からやってくる人を相手にする宿屋を開いて、ほそぼそと生活しています。村の経済は、温泉で成り立ってますから、その温泉をゴブリンに占拠されたのは、村にとって死活問題です。
　湯治場のある村の村人から、「報酬を金銭で支払う事はできないが、ゴブリンを退治してくれたら、しばらく、村で歓待する」という報酬を提示されます。隊商護衛の仕事で、懐も寂しくないし、ここで正式な依頼を受けて貰う事には、特に問題はありませんでした。
　しっかし、なんで、ネイサンは「混浴」を期待してるんでしょうか？（ここは、いわゆる病気の治療のための温泉で、温泉に入りに来るのは、ほとんどが老人なんですが）
 
鉢合わせ
　ゴブリンは、夜中に温泉に現れるというので、PCたちは、適当なところに隠れて、ゴブリンを待ちます。
　で、なんでネイサンは、どうどうと温泉に浸かってるんでしょうか？（しかも、裸の付き合いを全員に強制してるし・・・・・）
　ところで、ここでちょっと失敗。実は、この温泉を占拠したのは、ファラリス信者にして魔術師というソーサラーでした。
　当初の予定では、こいつがすでに湯に浸かっており、PCたちに驚いて、大層問題のあるシーンになる予定だったのですが、すっかり忘れていました。
　予定と反対の状況で戦闘開始。あっさり戦闘終了。（笑）敵の数は多かったけど、PCの攻撃がソーサラーに集中したので、ソーサラーが倒れた時点で、部下のゴブリンは逃走。逃げるゴブリンの何体かは、魔法や矢で倒されたけど、なんとか、肝心な＜ゴブリン・シャーマン＞は逃げ切れました。
 
夜襲
　これで、無事に依頼を果したのでしょうか？　宴に盛り上がるPCたちですが、PCたちが逃してしまった＜ゴブリンシャーマン＞は、ねぐらに帰り、不穏な動きを見せます。
GH（ゴブリンシャーマン）：「邪魔なアイツ（ソーサラー）は死んだ。今日からオレが部族の長だ。野郎ども！　ニンゲンの村を襲うぞ！」
　もうちょっと、敵勢力の規模の情報は集めて貰いたかったところでしょうか。まあ、スカウトがいないから仕方がない。ゴブリンたちは、村人とPCが宴会してるところに襲撃を掛けてきます。
　ゴブリンは、主力・陽動・本隊の三隊に分かれて、それぞれが、宴会の開かれている広場を囲むように、襲い掛かりました。
　ちょっと、時間が押してたので、「ささ、腰のものは外して」と、PCの装備を取り上げておいて、苦戦して貰う予定はやめ、激甘だけど、フル装備でゴブリンとの戦闘に。（宴の最中に襲撃してきたゴブリンを、常に身から放さず持ってるハンドアックス（ドワーフ）見てくれは悪いがゴブリンごときにはこれで十分な棒切れ（戦士）で撃退というのも、格好いいと思うんだけどな。まあ、ケリがつかないのが一番困るから）
　村人には、さっさと家の中に隠れて貰って（私も、人間的には誰も死んで欲しくないし）、ラストバトルです。まあ、この戦闘もそれほど苦戦する事はなかったです。（ミウのスリープクラウドで、ゴブリンの主力と陽動部隊が睡眠。本隊のゴブリンも、あっという間に全滅しました）
 
あとがき
　でもこれで、本当に、ゴブリンを全部退治できたのでしょうか？
　時間が押してたので、終わりにしましたが、温泉を占拠したゴブリン達って、どこから来たんでしょう？　第一、あのソーサラー、まさか、腰痛かなんかを治すために、ゴブリンを従えて、温泉を占拠したとは思えません。
　と、繋げておけば、次回のネタには困りません。（笑）→でも、たかがゴブリン退治と侮って、工夫がないのは、ちょっと残念。ゴブリンの存在によって、いかに村が困っているか。また、温泉にやってくるゴブリンをどうすれば退治したと言えるか。その辺りをPCに少し考えて貰えるようマスタリングできなかったのが、今回の反省点です。