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「ロードス島戦記」 2021/1

「ゾンビの村」リーランド2

投稿日時:2021/01/17(日) 14:00

 前回、一緒に行動することにしたエドワード達は、ゼーラの弓を買いに行こうと、街に向かうことにする。
 途中、ウルフの集団(六匹)に襲われる。

 無事にイニシアティブもとり、グリンウィルのスリープクラウドで終了。では、他のキャラが面白くないので、追加で三匹現れたことにする。キャラクター達だって、せっかくレベルアップした自分の実力がどれだけ成長しているか知ってみたいだろう。
 レベルアップと特技の成長のおかげで、だいたい6~8%は命中率が上がるので、前回のゴブリン戦での無様な戦いに比べれば、遥かに順調な戦いだった。
 ただし、装甲の薄いゼーラだけは、攻撃が命中するとかなり厳しくなる。

 ウルフを退けた一行は、視界の前方の森の向こうに炊事の煙がいくつか上がっているのを見て、そちらに向かってみることにした。

「スリープクラウド補考」
 旧版のロードスや旧版SWでは、かなりアバウトに「どれくらい巻き込めたか」をGMがきめてしまっていたが、新しいルールでは「半径3メートル」と定められている。上級戦場ルールでは、1マスが2メートル辺なので、敵が隣り合っていたとしても巻き込めるのは三匹までとなる。となると、スリープクラウド対策で、距離を開けられるとかなりコスパの悪い魔法になってしまう。
 今のところ簡易戦場ルールなので、かなりファジーに遊んでるが、それでも一般的なサイズで三匹ぐらいと思ったほうが良いかもしれない。

「ゾンビの村」
 炊事の煙を頼りにその場所に行ってみると、そこには、森に囲まれた村があった。村人が畑仕事をしているので、声をかけようとするが、なんとその村人はゾンビだった。この村は、ゾンビとスケルトンが生前のように仕事の真似事をしている村だった。
 ファリス司祭のビクトリアは、すぐにも彼らを浄化しようとするが、そこに「村長」を名乗るボロボロの服装の男がやってくる。彼は、エドワード達を自分の家に招待すると言い出す。村人のことを聞いてみるが、その返事は要領を得ない。彼にとって、この村はアンデットの村ではなく、普通の村であるかのようだった。
 村長の家で「お茶」と称するお湯を振る舞われつつ、どうしてこういう事になったのか理由は不明だが、村長にとってはここが平和だった時のいい記憶に包まれているなら、放っておくべきではと考えるエドワードに、死者の魂を縛り付けるのは冒涜と、ビクトリアは譲らない。
 そんな二人にゼーラは言った。「この村の住人は、この村の住人ではない」と。

 ゼーラは遊牧民の生まれで、何年も前に他の部族との戦いに敗れ全員奴隷にされたのだという。奴隷にされた彼女だが、商品として都市に運ばれる途中、奴隷商人の馬車が妖魔に襲われ、命からがら脱出した。何年も他の馬車で連れていかれた部族の仲間を探していたが、この村人のゾンビ達に見覚えがあるという。
 これはどういう事か村長に問い詰めると、「村の平和を乱す奴は許さん」と逆切れして襲い掛かってきた。

・ボス 初級魔術師 配下 ゾンビ二体 スケルトン二体
 グリンウィルがスケルトンの魔物判定に失敗。「ドラゴン・トゥース・ウォリアーかも知れません!」

 初手のイニシアティブは取ったので、どの道巻き込み範囲なのでビクトリアがターンアンデット(半径10m)し、ゾンビとスケルトンは恐慌状態に。
 村長は後衛なので、結局、前衛のアンデットを潰していかないといけないが、村長が飛ばしてくるスパイダーウェブに引っかかり、またも戦闘は当たらない泥沼に。グリンウィル、慌ててカンターマジックをかけ始める。ビクトリアは、モラルの神聖魔法で下がった命中率を若干持ち直す。
 そんな泥仕合終盤、使うなら最後のMPでと考えていたスリープクラウドで、ビクトリア以外が全員寝る。やっぱりスリープクラウドは危険だ。またしても全滅コースに入りかねない。
 しかし、相手はMPの尽きた魔術師。ビクトリアはエドワードを蹴り起こし、ゼーラを優しく揺り起こして(2ラウンド消費)、最後は仲間の間接的な仇である村長をゼーラが打ち取って終了。

反省
 集中力が二回も使えるようになってたの忘れてた。それにしても全滅の可能性が高いため、全体攻撃は「最後に一回」ぐらいが無難。
 あと、恐慌状態は判定のペナルティーがあるだけで、ゾンビ・スケルトンは一応、攻撃は続行可能なのを忘れてた。


 村長を倒した後、もともとはゼーラの部族の者だったアンデット達を浄化する。村長が、奴隷を買ってアンデットにし、村を作っていた理由は謎である。
 しかし、魔術師だっただけはあって、村長の家を探すと、抗病毒の護符が二枚と使用回数三回の極少魔晶石がひとつ手に入った。
 ゼーラは何もいらないといい、護符はエドワードとビクトリアが、魔晶石はグリンウィルがもらい受けた。
 なお、グリンウィルは村長の禁断の魔術の魔導書がどこかにあるはずと、仲間には内緒で密かに捜索。隠された禁断の魔術書を発見する。

 ゼーラの旅の目的はここで終わった。仲間をちゃんと故郷に埋葬しなくていいのかと問うエドワードに、ゼーラは他の部族に奪われた土地だから行っても意味がない、と断った。
 これからどうするかを問うエドワードに、ゼーラは自分の目的を助けてくれた恩返しと新しい目的を見つけるために、旅に同行したいと答えた。

経験点 1000点 特技点 10点 全員3レベルに。

「はじまりは、ゴブリン退治から」リーランド1

投稿日時:2021/01/10(日) 18:31

 ロードス島戦記の一人模擬戦セッション。
 舞台は、オリジナルのリーランド地方という場所。

<キャラクター>
「エドワード」人間 男 18才 騎士
 鍛冶職人の倅。鍛冶職人になるのを嫌がり、騎士を目指す。装備は、ロングソード、ラージシールド、チェインメイル。これで一文無しになったが、最初の冒険でこの重装備のおかげで、なんとか生き残る。

「ビクトリア」人間 女 18才 司祭
 ファリスに仕える司祭。武装はモーニングスター、ラージシールド、スケイルメイル。前衛で戦う気だったが、戦闘ではほぼ回復に専念しなければならなかった。ちなみに、製作時はドワーフとして作ったが、遊ぶ直前にやっぱり人間に変えた。

「ゼーラ」人間 女 20才 盗賊
 蛮族出身の旅の踊り子。無口。当初は筋肉ムキムキのいかにもな女戦士にするつもりだったが、予定変更して踊り子っぽいキャラに。

「グリンウィル」エルフ 男 ?才 魔術師
 生まれたエルフの森では禁忌とされる古代王国の魔術を独学で学び、森を追放されたエルフ。エルフとしての長寿を活かし、古代王国の魔術師を越える魔術師を目指す。

<物語の舞台>
「王国」
 PCたちのいる最初の場所。名前はまだ決めていない。原作でいうアラニアのような古いが貴族の腐敗が進んでるような国。

<あらすじ>
 王都への続く道の途中にある村。その村の宿に、偶然、四人の旅人がやってきた。
 騎士志望のエドワード、ファリス司祭のビクトリア、ローブをまとった魔法使いのグリンウィル、そして旅芸人のゼーラだ。
 四人は旅の道連れというわけでもなく、ただ、たまたま、同じテーブルで食事をすることになっただけである。
エドワード「この飯を食ったら一文無しか、野宿と狩りでなんとかしないとな」
ビクトリア「あんた、お金ないの?」
 そこへ、それなりに身なりの整った村人が店にやってきて、四人に声をかけてきた。
ボドワン「君たち、腕が立ちそうだね。ちょっとした仕事があるんだが、引き受けてはくれないだろうか?」
エドワード「やります!」
ビクトリア「はやっ」
 仕事の依頼に、内容も聞かずに飛びつくエドワード。
 ボドワンは、詳しい話をするために自分もテーブルにつき、飲み物を頼んでから説明を始める。仕事の内容は、村の近くに不審な影が見られるので、その調査。ビクトリアはファリスの正義のために、以来を受けることに合意し、ゼーラもひっそりと手を上げた。
 グリンウィルは我関せずという態度をとっていたが、ボドワンの話を聞いているうちに、「それはどうやらゴブリンですね」と口を挟んだことがきっかけで、「ゴブリン退治」に変わったボドワンからの仕事を一緒に引き受けることになった。

「最初の戦い」
 ゴブリン退治に向かうエドワード達。森の中で足跡を見つけ追跡を開始するが、途中で森をうろつくゴブリンと遭遇する。(肩慣らしの戦闘)

 ゴブリン3体と戦闘、エドワード、ビクトリア、ゼーラが前衛に出る。騎士は戦闘指揮があるのに、うっかり忘れていて素目で判定し負ける。そして、敵からの攻撃が始まるが、三体のゴブリンのうち2体が、ビクトリアとゼーラへの攻撃がクリティカル。(実際には1体だけだったが、慌ててミスる)
 受け防御でかなり弾くも、クリティカル上乗せダメージがきつく、特にゼーラはHP5まで追い込まれる。

 PCターンでまずはビクトリアがゼーラを回復する。(離脱ルールがあやふや)グリンウィルはエネルギーボルトを放ち、エドワードと共同でまずはゴブリンを一体倒す。ゼーラの攻撃も当たり。
 その後は、毎ターンのイニシアティブ判定を忘れつつも、最後はエドワードのクリティカルで3ターンでゴブリンとの戦闘は終了。
 お互い初めてのパーティという設定なので、毎ターン、エネルギーボルトを放ったグリンウィルがMP半減まで消耗する。
 前衛は命中率50%台なので、毎回外れなかったのはラッキーなほうだろう。

 ゴブリンはこの三匹だけだったのかネグラを確認しておこうと、ゼーラによる追跡が始まる。

「全滅」
 ラスボス戦として、ゴブリン4体、ゴブリンーチーフ(ボス)1体、ホブゴブリン1体を用意。
 イニシアティブを取り、スリープクラウドをかければ、それだけで戦闘が終わるので、ゴブリンチーフとホブゴブリンは効果範囲に入らないということにしておいて戦闘開始。

 イニシアティブがとれず、敵の攻撃から。クリティカル連発にさらにゴブリンチーフの接触毒が強力で回復が間に合わず全滅。

 さすがに気分が悪くなったので、敵はクリティカルはないんじゃないかとルールチェック。どこかで見た気がした。P235、GMは出目を隠すほうが無難の記述を思いだす。

「やり直しラスボス戦」
 エドワード達は、ゴブリンの足跡を追い、彼らがねぐらにしている場所に辿り着いた。(途中、野営を行い、HP,MPは回復)

 敵はゴブリン2体、ゴブリンーチーフ(ボス)1体、ホブゴブリン1体。ルールブック記載のシナリオの敵と同じ編成。昔のロードスでは、敵はゴブリン20体というのがあったが、新ルールでは荷が重いのを身をもって知った。

 今回はイニシアティブは取れたが、ゴブリン2体が抵抗力20にも関わらずスリープクラウドに耐える。
 PCの攻撃は当たらないが敵の攻撃はぼこぼこ当たるという前回と同じ流れに。しかし、今回は敵側のクリティカルは無効にしているので(やっぱりときどき出してる)、HPが1や2になりつつ、さらにかなりの長時間戦闘になりながらも、なんとかゴブリン達を倒せた。

ボドワン「ご苦労だったね。これ、報酬だよ」

 と、一人300金貨を得る。

経験点1000点 特技点10点

 ゴブリン相手の死闘にPC達は連帯感と結束を覚え、パーティーを組むことにした。エドワードは騎士になるために王都に向かうつもりだったが、今の実力では到底、騎士にはなれないので、修行の必要性を実感する。
 ゼーラは、敵の攻撃が当たるとかなり厳しいので、弓を買い、後ろから攻撃することを考え始めた。

 

「一人前の騎士になるまで」騎士ジョナサンの話2

[リーランド] 投稿日時:2021/01/04(月) 20:29

 ルールブックのどこを読んでも、1レベルの騎士は騎士見習いとは書かれてはいないものの、発行された多くのリプレイでは「騎士叙勲したばかり」「実はまだ騎士見習い」と騎士になる前から物語がスタートし、そして成長していくので、この話のジョナサンも1レベルではあるけれど、まだ騎士見習いである。

 とはいえ、本当の史実の騎士見習いは仕える主人の身の回りの世話をしたりするらしいが、ジョナサンは前線砦の兵でもあるので、そういう事はたぶん免除されていると思う。代わりに、夜の警備についたり、近隣の村の警護に当たったりすることもある。

 前線砦にはたまに傭兵なんかが雇われて、防御も考えずに両手持ち武器で豪快に敵を倒すことに若いうちは憧れたりもするだろうが、砦の先輩騎士たちは盾による受け防御の重要性を叩きこまれる。
 癒しの奇跡を使える司祭は、どこにでもいるわけじゃない。前線砦で傷を負ったら治療は応急手当と自然回復しかない。スモールシールドは格好悪いかもしれないが受け防御点は5点もある。これで防げるダメージは大きい。傭兵たちは敵の首一つで報酬が変わるから倒すことに重点を置くが、騎士に必要なのは、自分たちが守るべきものを考えろと、ここで教えられる。

 こんな日々を過ごすうちに、応急手当や盾防御を成長させつつ、馬への騎乗訓練によって騎乗技能を取得して、ようやく見習いではない一人前の騎士として認められる。
 だいたい、3レベルぐらいだろうか。

ジョナサン レベル3 人間 騎士 18才
・バスタードソード ミディアムシールド チェインメイル

 経験を積み、一人前の騎士と認められたジョナサン。敵を倒すことではなく、味方を守ることが重要と教え込まれてきたが、この頃はまだ敵を倒すことが格好良いという思いが強いのか、両手持ちに切り換えられるバスタードソードを装備している。

「騎士見習いジョナサン」騎士ジョナサンの話1

[リーランド] 投稿日時:2021/01/04(月) 18:13

 後にアークライト王国の騎士長になるジョナサンの昔の話。

ジョナサン レベル1 人間 騎士 15才
武装 ブラジオン ショートスピア スモールシールド チェインメイル
 司祭の家に生まれたジョナサンは、神殿で神に仕えるよりは騎士になりたいと憧れて、騎士見習いとして従者となる。
 そして15歳になると、アークライト王国の北東部、妖魔半島に接する開拓地に作られた前線砦に配属された。

 武装のブラジオンは戦闘用ではなく練習用。何せ、ジョナサンはまだ騎士見習いだ。ただし、ここは前線砦なので妖魔と戦うこともあるので、その場合にはショートスピアとスモールシールド、そしてチェインメイルを装備して敵と戦う。
 アークライト王国ではこのような前線砦を作り、その後方に開拓村を作る事で、徐々に領地を広げている。

 なんにせよ、ジョナサンが立派な騎士になれるのは、まだまだ先の話だ。



 

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