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「クトゥルフ神話TRPG」

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「古寺からのお経の呼び声」

投稿日時:2019/01/20(日) 09:41

  2019年最初のTRPGは「クトゥルフ神話TRPG」でした。
 今回は、POWの決定を2D6+6(上限16)のハウスルールを採用。

<キャラクター>
「明日葉アキラ」ストリート・ローグ(ラッパー) 24才 男
・ゲーム開始時正気度50
 元ボクシング選手(武道76%)

「ポン」魚とり 30才(推定) 男 
 日本地図に載ってない山の中に住むという、色々ツッコミどころのある人。

「安田ヤス」暴力団員 27才 男
 N市うなぎ組の組員。夢で男を組み伏せており、起きると組の者がいなくなっているという悪夢に悩まされる。

「水木 完」作家 31才 男
  ボロアパート住まいの作家。昼夜逆転した生活をしているらしい。様々な本を集めるマニアコレクター。EDUが20あり、母国語が99%でカンストしてる。

<あらすじ>
 PC達四人は、気がつくと夜の野外で目覚める。
 目の前には、明かりの灯された古寺があり、中からお経の唱和が聞こえてくる。
 全員、こんな場所に覚えがない。
 とりあえずお互いに自己紹介し、何もせずにぼーっとしている訳にも行かないので、探索を始める。

 辺りは暗いので、古寺から漏れる明かりの範囲外を調べるのは難しい。
 それでも、古寺の回りは木に囲まれた林であり、道などはないのがわかる。
 そして、古寺の外で座り込んでいる男も発見するが、男は既に死んでいた。男はメモを持っており、そこにはこう書かれていた。

「これは、きっと夢だ。夢ならいつか覚める。目が覚めるのを待とう」

 その後、古寺そのもの探索へ。お経が聞こえるのだから、誰か人がいるだろう。
 だが、お堂の中を覗いてみると、人の姿はなく、お経もピタリと止まった。

 お堂の中には、奥に黒い仏像、その手前に巻物が置かれた台、そして左右の壁には「羅漢図」と呼ばれる絵画が飾られていた。(羅漢図というのは、仏道の修行者を描いた絵です)

 一行は、まず羅漢図から調べ始めた。
 羅漢図に描かれていたのは、まずは食事をする羅漢図。しかし、よく見れば、人の腕のようなものを食べていた。(さらによく見ると、その羅漢は犬めいた奇妙な顔をしていた。が軽い正気度消失)
 次の羅漢図は、人と言うより魚めいた顔をした羅漢の絵。
 最後の羅漢図は、全身に人の顔のような皺のある羅漢の絵だった。
 これを見ていた探索者達は、この羅漢図に描かれているような異形の者達に、何かトンネルのような場所を通って連れてこられた事を思い出した。
 次に調べたのは、黒い仏像。この仏像、よく見ると顔が彫られていなかった。だが、顔がない筈なのに、まるでない顔があるかのような錯覚を覚えて軽いショックを受ける。
 最後に巻物を調べるがこれはどうやら経典らしい、しかし、これも開いてみると、中身は英語で書かれているという奇妙な経典だった
 タイトルは「The Silver Twilight」 注 和訳すると「銀の黄昏」
 英語技能の判定は失敗し、内容はさっぱりわからない。
 目に見えるものは調べ終わったものの、どれもこれも奇妙なものばかりで探索者達は調査に行き詰まる。(経典の載っていた台を調べたり)
 お堂の灯りを使って周りの林も探索するが、道に迷っただけだった
 
 すっかり探索に行き詰まった所、外からお経の唱和が再び聞こえてきた。なんと、探索者達が最初に目覚めた場所に、光のトンネルが出現している。
 だが、そこには三枚目の羅漢図に描かれていたような無数の人の顔のある巨大な芋虫(チャコタ)がいた。
 チャコタは正気度の判定に失敗すると1d20の正気度を失ってしまう。
 しかし、ここは誰も狂気を発症せずに済ます事が出来た。
 ついでに、トンネルの光についてアイディアロール。成功したものは、その光が徐々に強くなってきており、昇る太陽の光、すなわちこの場所からの出口である事に気がつく。
 チャコタが出口にいるものの動きは遅く(DEX3)、一番遅いポン(DEX4)でもすり抜ける事は出来そうだった。(DEX対抗判定なので、がサポートのためにチャコタの気を引く)
 全員、うまく抜けたものの、援護のためにチャコタの気を引いた  が複数の頭によるチャコタの噛みつき攻撃を受ける。
 それを助けようとして、が戻ってくるが、今度はチャコタの狂気を与える泣き声攻撃(自動命中でダイレクトに正気度1d8消失する)により、狂気が発動。
 どうしようもない状態になるが、なぜかチャコタが引き下がり、なんとか全員、トンネルの向こうに脱出した。

 トンネルの向こうはどこかの山中を通る舗装された道だった。
 しばらく歩くと集落と交番があり、助けを求めてセッション終了。

<ゲーム終了時点での探索者の正気度>
・明日葉アキラ 正気度44
・ポン     正気度67
・安田ヤス   正気度50
・水木 完   正気度57

「ハウスルール」

投稿日時:2018/11/26(月) 12:30

 クトゥルフ神話TRPGを遊ぶ時の個人的なハウスルールです。(VER1.0)

・POWは2d6+6で決定。(上限16)
 高すぎるPOWや低すぎるPOWによってSAN値が一定しないことを避けるためのルール。ほどほどにSANチェックに引っかかってくれないと、ホラーゲームであるクトゥルフ神話TRPGはやりにくいので。

・セッションごとにPOWは再振り直しで決め直す。
 SAN値が30とか40に下がるとあとはもう下がるのに歯止めかからないし、プレイヤーのモチベーションも上がらないだろうから、思い切ってリセットするというハウスルール。
 これなら、前のセッションでPOWが高かったキャラも、次のセッションでは低いこともあり得るので、ずっとSAN値勝ち組にはならないだろうというルール。

・インセインの狂気カードの使用。
 ハウスルールと言うべきかどうか。クトゥルフの発狂表はイマイチ、ロールがしにくいようにも思えるので、もっとわかりやすい狂気を使おうというハウスルール。
 

「インスマス襲撃・ダゴン秘密教団編」

[FARCE] 投稿日時:2017/07/02(日) 17:41

 2017年6月11日、FARCEでクトゥルフのGMしてきました。
 


<探索者たち>
「サイド・スー」APP10
 
「ボブ・ダットマン」APP3
 黒人の海兵隊。

「ジャック・ニクソン」APP6
 南部生まれの白人海兵隊員

「アーサー・クランク」APP6
 イギリス系のギャング出身の海兵隊員

<あらすじ>
  今回のクトゥルフは、サプリメント「インスマスからの脱出」に収録のシナリオ「インスマス強襲・
ダゴン秘密教団編」です。

 シナリオ内容は、小説「インスマスを覆う影」で触れられる政府によるインスマスの不法行為の摘発を遊ぶというもの。
 全部で六つのミッションがあり、そのうち二つを遊ぶつもりでしたが、そこそこにボリュームもあり、「ダゴン秘密教団編」で4時間程度かかりました。
 銃での戦闘はほとんどやったことがないので、ちょっと甘めの判定してたので、死人は出ず。(受け判定でちょっと甘いことを認めたので、それがなければ、一名トラックに引かれてキャラロストしてた)

 「ダゴン秘密教団編」は六つのミッションのうち、一番難易度が低いと思うので、いずれ機会をみて、別のミッションにも探索者たちに挑んで欲しいと思います。(「密輸人の地下水道」がいいな。やっぱり深きものは水中戦だよ)

*ダゴン秘密教団ミッションは、前情報なしのシナリオ分岐があり、そちらに進むと宇宙的恐怖が増大します。ただ、分岐のフラグが微妙なところにあるので、スルーされた。(シナリオにも、こっちに誘導とは書いてあるけど、具体的な誘導は書いてない)

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「五つの神殿」クトゥルフ2015

[FARCE] 投稿日時:2017/06/10(土) 21:47

 2016年10月のFARCE定例会でのセッションです。「異界列車」と同日に行った続きのシナリオです。

<探索者たち>
「月森・終(つきもり・おわり」 36歳 宗教家(神主)
・参加セッション「大いなる遺産
 実はエイボンの書を所持している。
 
「佐々木小次郎」 20歳 男 プロ格闘家
・参加セッション「大いなる遺産
 実はナイ神父に会ったことがある。
 
「大塚・ヴァンデッタ・猫子」(19歳 女)
・参加セッション「クトゥルフ2010のGMしてきました
主なスキル:料理、レスリング、信用、聞き耳
 フランス人ハーフの料理人。実は超古代種族の知識を持っている。

「黒塚・由貴」(26歳 男)
・参加セッション「クトゥルフ2010のGMしてきました
主なスキル:精神分析、目星、芸術:絵画
 実は猫の七つの命を持っている。

「松村・富雄」(36歳 男)
 大学教授。実は死体蘇生液を持っている。 

「中川貴一」(28歳 男)
 考古学研究家。実は「門の創造」が可能な魔女の数式を持っている。

<NPC>
「阿住未魚子」
・登場セッション「大いなる遺産」

<あらすじ>
 トーチョ=トーチョ人に改造された異界列車に乗って、探索者たちがたどり着いたのは、五つのピラミッドからなる神殿のような建造物のある荒野だった。
 五つの神殿の入り口には、朽ちたテントがあり、その中には白骨化した遺体があった。残された日記を読むと、彼はアメリカのミスカトニック大学の探検隊で、何かの門を開き、この五つの神殿にたどり着いたと書かれていた。元の世界に戻るには、神殿の神に祈りをささげるしか方法はないらしい。
 白骨化した人物は、どの神に助けを求めるべきかわからず、とうとう、ここで息絶えたようだった。

 探索者が英語が読めないと、なんの情報も得られない、謎解き要素を全く無視した超ハードシナリオ。五つの神殿内部には、クトゥルフの門、ツアトグァの門、ハスターの門、ナイアルラトホテプの門、そしてハスターの門、そして、月渡りしてくる猫のバルコニーがありました。

 今回、探索者にはそれぞれ「実は○○」というインセイン風の秘密を持たせてました。ただ、思い付きでやったので、シナリオと連動するようなものにはなっておらず、そこが反省点になってます。次には活かせるようにしたいですが、今のところ、これならインセインやったほうがいいんじゃないの?って状態ですね。

 ちなみに、探索者はそれぞれの門を選び、以下の結果になりました。

「佐々木小次郎」「黒塚・由貴」「中川貴一」
 ナイアルラトホテプの門を選び、無難に帰還。

「松村・富雄」
 ツアトグアの門を選ぶ、神は生贄を欲していたので、自分を生贄に捧げ死体蘇生液で復活しようとしたが失敗し死亡。

「大塚・ヴァンデッタ・猫子」
 ハスターの門を選ぶ。ハスターの信者となり、ビヤーキーを与えられる。

「月森・終(つきもり・おわり」
 阿住未魚子とともに、ヨグソトース門を選ぶ。遠い宇宙の奇妙な宇宙人の身体に精神が送り込まれてしまう。長い時間をかけて、1920年代のアーカムにたどり着く。銀の鍵の秘密を解くことができれば、現代の日本に元の身体で戻れるかもしれない。

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「異界列車」クトゥルフ2015

[FARCE] 投稿日時:2016/12/06(火) 21:35

 2016年10月のFARCE定例会でのセッションです。

<シナリオ導入>
『探索者のみなさんは、今、特急列車に乗っています。その電車は夜刀浦という街に向かっています。
まもなく、終点の夜刀浦に到着です。ちょうど、車内アナウンスが流れてきました。
「いあ!いあ! くふあやく ぶるぐとむ あい!あい!」』

 今回のセッションは、過去のセッションでの探索者を再び使ってもらってます。(ほとんどの人はリビルドになっていますが。でも、同じ探索者を続けて使うのが、クトゥルフ神話TRPGの醍醐味でもあると思います)

<探索者たち>
「月森・終(つきもり・おわり」 36歳 宗教家(神主)
・参加セッション「大いなる遺産
 神主という立場から、地元の人間に顔の利くちょっとした名士。以前のセッションである大いなる遺産ではラストでSANチェックに失敗「全裸で絶叫」というレジェンドを打ち立てた。阿住屋敷組一号

「佐々木小次郎」 20歳 男 プロ格闘家
・参加セッション「大いなる遺産
 阿住屋敷組二号

「大塚・ヴァンデッタ・猫子」(19歳 女)
・参加セッション「クトゥルフ2010のGMしてきました
主なスキル:料理、レスリング、信用、聞き耳
フランス人ハーフの料理人

「黒塚・由貴」(26歳 男)
・参加セッション「クトゥルフ2010のGMしてきました
主なスキル:精神分析、目星、芸術:絵画
メンタルセラピスト 調査の都合上、芸術:絵画があったほうがいいですねぇと言ったものの、精神分析できるこの人がとってるのを完全に見逃してるのは、GMがバカだからである。 

「松村・富雄」(36歳 男)
 大学教授

「中川貴一」(28歳 男)
考古学研究家。

<NPC>
「阿住未魚子」
・登場セッション「大いなる遺産」


<あらすじ>
 不気味なアナウンスに、どうしていいかわからない探索者たち。
 一人の中年男性が、車掌に今のはなんなのか聞くために、最後尾にいるはずの車掌室に向かった。
 そして、悲鳴が上がった。
 悲鳴に動揺する探索者を尻目に、日本刀とショットガンを手に車掌室に向かう阿住屋敷組の二名。(月森終と佐々木小次郎)
 最後尾車両にいたのはムーンビースト、実のところ、探索者を前方車両に向かわせるために配置したので、なぜ、ここにいたのかは不明な存在。

 さてムーンビーストだけど、日本刀とショットガンには勝てなかったよ。

 銃刀を使えるレギュはアーカム1920、使えないレギュは日本と舞台をわけて差別化したほうがよいですね。なお、最後尾車両の運転席からでは、非常停止の操作を受け付けてくれないので、仕方なしに前方車両に向かうことに。
 ここで探索者同士の自己紹介。その他に、この車両には、ニコニコ笑う小柄な老人が一人いた。
 「じっとしていればいい」という老人を説得し(彼は足が悪いので探索者がおぶっていくことに)、前方車両へ進む。

 「本日は当列車をご利用頂き・・・」次の車両は、普通に田園を走っていて、何事もないように思えた。
 しかし、窓の外はよく見ると、とても高い光る天井の地底世界で、田園にいる家畜もよく見れば、どことなく人間を思わせる不快な生物であった。
 探索者は、誰にもわからなかったが、ここは穢れた地底世界クンヤンである。
 探索者が、リアルであまり電車を利用しないため注意を払われなかったが、実はこの車両に入って最初に見た電光案内版も、ずっと見ていれば「NEXTクンヤン」という表示がでるようになっていた。
注 今回は探索者が注意を払わなかったものは、意図的に説明しませんでした。あえて調べなければわからない方向で探索者の混乱を狙ってみました。

 探索者たちは次の車両に移動する。
 今度は、窓の外は真っ暗で、探索者が車両に入る寸前、小柄な人間が逃げ去る気配があった。あとを追おうとすると、「誰かいるの?」という声がして、トイレに隠れていた女性が現れる。
 彼女は阿住未魚子。大いなる遺産に登場した阿住家の生き残りである。彼女も、現在の状況を理解できず、過去の事件のトラウマからか、以後、月森と一緒に行動する。

 探索者はさらに前方車両へ。途中、海底神殿の見える海中が窓から見えたり、輝く星々が窓から見えた。どうやら、この列車。異空間を走っているらしい。
 そしてついに、探索者は先頭車両に到達する。だが、先頭車両の運転席には誰もおらず、列車の操作方法もわからない。
 その時、探索者たちと一緒に行動していた老人が口を開いた。

「だから言ったでしょう。じっとしていればいいと」

 老人が言う。彼はトーチョトーチョ人。アラオザルへの帰還のため、人間の乗り物をちょっと改造したという。
 探索者たちは見ていて面白かったので、アラオザルへの帰還後、ペットとして飼っても良いという。
 ペットになることを断る探索者たち、ムーンビーストにだって勝てる探索者が、トーチョトーチョ人のじじいに負けるわけもなく、探索者は戦闘に勝利する。
 もっとも、魔改造された列車の操作方法など、誰にもわかるはずもなく、探索者たちを乗せた列車は、未知の荒野に不時着するのだった。(シナリオ分岐、五つの神殿に続く)

『シナリオ裏話』
 最初にクトゥルフ2015のシナリオグラムでシナリオを作ろうとしたところ、未知の領域の探索という結果になった挙げ句、現代日本の探索者がそこに行く理由が思い付かなくて、逆に未知の領域に行く過程をシナリオにしてみました。
 万が一、鉄道オタク(に技能を振った)探索者がいた場合は、魔改造列車の操作方法がわかってしまい、帰還するエンドもあり得ました。
 シナリオ上に、いわゆるハッピーエンドに至る道筋はなく、宇宙的恐怖の前には人間のすることなとさして意味はないという視点でシナリオを作成しており、こういうシナリオは批判が多いかもしれません。

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