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「クトゥルフ神話TRPG」 2016/2

「クトゥルフ2200 スペースエイジ」

[FARCE] 投稿日時:2016/02/12(金) 16:47

 2016年最初のFARCEでのTRPGセッション。
 今回は、宇宙を舞台にしたクトゥルフ<<スペースエイジ>>です。

 カンパニーの所有する惑星調査船プタゴラス号は、惑星LV768の調査に向かう。地球連合の委託によるこの調査に成功すれば、惑星LV768での利権はカンパニーが独占できる。しかし、今回の任務では、軍の特殊チームが同行することになり、乗り込んだ軍人たちは船内に立入禁止区域を作る。
 パイロットのアリシアは、探索者にお客の癖に態度が大きいと軍人たちへの不平を漏らす。さらに彼女をイライラさせることに、いよいよ出発という直前にロギ博士という人物が、軍のチームの追加のメンバーとして乗り組みが決まった。

<<探索者>>
・ハンソロ 28歳 SAN値90
 宇宙船パイロット。20世紀の有名な映画の登場人物にそっくりな名前なので、ときどき船長と呼ばれる。

・チューバッカ 28歳 SAN値40
 元軍人の地質調査チームのメンバー(パワーローダーを操るとかの肉体労働担当) 名前から誤解されるが、別にけむくじゃらではない。(ただしAPPは7)軍隊時代に、エースという男にひどいいたずらをされた。

・ホセ・メンドゥーサ 28歳 SAN値70
 マラカスを振るエンジニア。

<<プタゴラス号の乗組員>>
・デビット船長
 プタゴラス号の船長。

・アリシア
 ブルネットのプタゴラス号のサブ・パイロット。

・モーガン
 プタゴラス号の機関士。

・アマンダ
 金髪・メガネ・グラマーの女性地質学者。プタゴラス号の惑星調査チームリーダー

・ウィルマース
 プタゴラス号の惑星調査チームメンバー

・アーロン
 プタゴラス号の惑星調査チームメンバー

<<軍の特殊チーム>>
・ワグナー大尉
 軍のチームの隊長。無愛想。機密保持を盾に強硬な態度を取る。

・エース
 口を開けば下品なセリフが出てくる歩く下品。昔、チューバッカの恋人に、猥褻な合成写真を冗談で送りつけたことがある。

・アダムス
 一番最初にいなくなったり、化け物に喰われたり、探索者の説得に応じたりしそうな、ちょっと存在感のない特殊チームの一員。存在感が薄すぎたのか、存在を探索者に忘れられている。

・ロギ博士
 急きょ、軍のチームに同行することになった博士。

用語解説
「ジャンプポイント」
 2100年、土星付近でワームホールが発見される。このワームホールはラザロ・プロジェクトという調査計画で調査された結果、別の銀河へと通じる亜空間通路だということが判明する。
 現在では「ジャンプポイント」と呼ばれ、他銀河の惑星開発の為に調査船がここから旅立っていく。
 ジャンプポイントは自然に発生するものではなく人工的なものであるというのが学者の一致した見解であり、「未来の地球人が作ったタイムトラベルのための通路」と「未知の異星人の連絡路」という2説がある。

 LV768での調査は、軍のチームが独自行動したりその帰還が遅かったりということはあったものの、無事に終了した。
 有望な鉱脈も発見され、有意義な結果に終わりプタゴラス号は地球帰還のためのLV768の恒星系のジャンプポイントへ向かうのだが、その途中で事件は起こった。

 探索者達は夢を見た。。大きな口を開いた邪神の前に立っているのだ。このままでは喰われるというところで目が覚めた。
 しかし、奇妙な夢を見たことを考える余地もなく、船内に異臭を放つ黒いドロドロしたスライム状の化け物が出現し、クルーを襲い始めた。
 さらに、クルーたちは異常な空腹に悩まされ、機械のヒューズを食べようとするものや人を襲って食べようとする者まで現れる。

 探索者たちが、何も有効な手立てを打てないまま、船内では乗員が化け物に襲われたり発狂したりと、次々に数を減らしていく。
 だが、ようやくプタゴラス号はジャンプポイントに到達する。
 しかし、軍人たちが突然、武装してブリッジを占拠してしまった。探索者たちは間に合わせの武器を手にブリッジへ向かう。(この時点で、時間経過とともに行っていた飢餓のSANチェックで正気度0になったチューバッカが脱落)
 軍人たちは、探索者の前で異形の怪物に変身する。まるで殻を割るようにバリバリと体を裂き、中から菌類と甲殻類を混ぜ合わせたような怪物が姿を現し、ハッチから宇宙船の外へと逃げ出していった。
 彼らは何をしたかったのか、それを考える暇も与えられず、探索者たちはブリッジのスクリーンに広がるジャンプポイント。いや、さんざん夢に見てきた邪神の口と化した変わり果てたジャンプポイントの姿を見るのだった。

「このままでは地球へは帰還できない」
 殺されたはずのデビット船長の頭が口を開いてしゃべる。デビット船長は、実はカンパニーが自社の利益を優先するために用意した合成人間(Syhtetics)だった。
 彼によると、ジャンプポイントは、邪神と融合しており、このままでは地球へは帰還できないという。カンパニーの利益を優先する彼は、LV768の鉱物データを地球へ持ち帰るために、あえてプタゴラス号を邪神の口に飛び込ませ、その後に内側から後方、すなわち自分たちが飛び込んだLV768側のジャンプポイントを吹き飛ばせという危険な作戦を指示する。
 それしか助かる方法のない探索者たちは、シャトルを改造してジャンプポイントに飛び込んだ後に入り口を爆破できるように改造して射出。邪神の口とジャンプポイントが一体となった空間で、邪神が食べた他の旧支配者の姿を目撃しながらも、なんとか地球に帰還することができた。

あとがき
 原作は、クトゥルフ2010収録のシナリオ「もっと食べたい」でした。本当は、これをクトゥルフ・ダークエイジで遊ぶつもりだったのですが、オリジナル舞台の宇宙船物に。

 シナリオのネタバレですが、LV768はツァトグアを信仰するヘビ人間の惑星でした。しかし、ヘビ人間は遥か昔に滅亡。数千年後、地球からプタゴラス号がやってきます。軍の特殊チームが参加したのは、ジャンプポイントの説明にもあるように、「未知の異星人」の存在が疑われたためです。
 ところが、LV768には同じ時期にミ=ゴもやってきていて、彼らにとっても有益な鉱物が存在するLV768に地球人を近づけさせたくなく、プタゴラス号を遭難させることを画策します。(軍の特殊チームが単独行動を取っている間に、まず、ワグナーがミ=ゴと入れ替わりました。戻ってくるのが遅くなったのはこのため。以後、裏で特殊チームの入れ替わりが進む。)
 LV768では、ヘビ人間のツァトグア信仰の遺物が持ち帰られロギ博士から年代測定のためアマンダに渡りました。そして、ツァトグアの思念波を受けたアマンダが、ツァトグアの落とし子をプタゴラス号船内に召喚し始めます。(まったくスルーされたロギ博士は、実は探索者の味方になりうる人物でした。もうひとりは影の薄い特殊チームのアダムス)
 そして、プタゴラス号は、ジャンプポイントと一体化して生贄を待っているツァトグアの口に向けて飛行していきます。
 最終段階で、ミ=ゴたちは、プタゴラス号のブリッジを乗っ取り、進路を変更されないように固定して、脱出します。彼らはツァトグアの思念波の影響を受けないよう思念波遮断装置を装備していたのです。

 だいたいこんな感じですね。単に、ツァトグア進行の遺物を持ち帰ってしまっただけでは、エアロックから遺物を放出して終了なので、ミ=ゴという要素を絡ませてみました。
 
 そして何より、このシナリオ、底辺には「クトゥルフの呼び声」ならぬ「ツァトグアの呼び声」というテーマを置いていたわけです。

 ミ=ゴが立ち去った時点で、本来はバットエンドだったのですが、仏心がでてしまい、探索者がなんとか助かる方法を考える前に、自分からヒントを出してしまったので、まだまだ精進が必要ですね。


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