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「ゴーストハンターRPG02」

探検家が公園の森で迷ったようです

投稿日時:2016/08/25(木) 21:14

 2005年9月25日に遊んだゴーストハンターRPG02「死者のメッセージ」というセッションの記録です。以前のブログに書いてあったものをサルベージ。
 
<キャラクター>
「アル」アルフォンス=アースキン(エクスプローラー)20歳
 イギリス貴族の息子で空軍のパイロット。いつかは、アフリカ探検隊に加わりたいと思っている。ゴーストハンターとは無縁のように思えるが、幼い頃に「高次の存在の知識」(ネクロノミコンか!?)に触れたことで、この道に足をつっこむ。もともと、そういう家系なのかもしれない。白玉楼の今回のPC。
 
ジョン=スミス(ディレッタント)31歳
 古物商を営むディレッタント。愛車がトラックっていうのがナイス。
 
リノン=シャルト(ミスティック)14歳
 片目を髪で隠した霊能者の少女。しかし、その最大の能力である霊能力がことごとく失敗に終わる。それって、傍目にはただの変な少女にしか見えないのでは?
 
「ダン」ダンドリオ=クロウ(ディテクティブ)25歳
 イギリスで私立探偵をしている男。母親が日本人で霊能力者でその血を受け継いだか、ダンも霊能力を使うことができる。(ところで、日本人女性で霊能力者なんて「巫女さん」しか思い浮かばないなぁ・・・・)
なんの因果か、アルとは奇妙なコンビを組んでいる?(シャーロック=ホームズとワトソンの関係に近いのかな。さて、どっちがホームズか)
 
<あらすじ> 
 アル、ジョン、リノン、そしてダンの四人は、ある日「心霊調査機関」に呼び出される。イングランド、デボンシャー地方の港町ディルマスにある屋敷「ヒルカイド荘」に幽霊が出るので、なんとかして欲しいということだった。
 さっそく、現地に向かう一行。(ここで車の運転判定に失敗し、ジョンのトラックの荷台から落ちそうになるダン。なんで、わざわざ、荷台に乗ってたんだろう? ちなみに、飛行機の操縦すら出来るアルは、リノンと快適な車の旅を続ける)
 ディルマスに向かう間天候は悪くなる一方で、着いた頃には大雨になっていた。(GMがおもむろに取り出した「天候決定ダイス」が「大雨」。でもこのダイス、私がみた限り、面のそれぞれに「大雨」とか「稲妻」とか、ろくな天候が記されてなかった)
 屋敷の中に中年女中に案内されて入った一行は、お茶を振舞われる。バリボリとクッキーをほおばり、女中のコッカー婦人に非難の目で見つめられるダン。(大雨の中、リノンのために車のドアを開けて、好感度を上げたアルとは対照的)
 しばらく待たされた後に、今回の依頼人グレンダ=リード婦人が登場。なんでも、彼女はインドに駐屯していたイギリス軍人の娘で、母を早くに亡くし、父も物心つく前に亡くしてしまったため、アメリカにいる親戚の元で育てられてきたのだが、このたび、イギリス人と結婚することになり、新居としてこのディスマスに越してきたのだそうだ。(おそらく、交易商ではないかと)
 PCたちが何故呼ばれたかというと、このヒルカイド荘、グレンダ婦人が購入を決めたときには、なんの話もなかったが、幽霊がでるというのだ。(女中のコッカー夫人が夜中に見たらしい)来週には、夫がアメリカからこの新居に移ってくるので、それまでに、幽霊を退治して欲しいとの事。
 まだ、日も明るいので、PCたちは調べられることは調べておいて、夜に幽霊について調べようという事になる。
 
 夜になり、幽霊が出てくるのを待つ一行。昼の間にあれこれ情報は得ていたが、まだ、断片的なものだけで、はっきりとした事実は掴めていない。それよりも、幽霊自身から話を聞くことができるなら、それで良いということもあり、夜まで待つことになる。
 幽霊の出る広間にはアルとリノンが待機、となりの部屋にはダンとジョンが待機する。幽霊は、ダンとジョンのいるほうから現れ、壁を通り抜けて、広間のほうへ。アルとリノンがここで恐怖判定に失敗(!)動けなくなってしまいました。(隣りの部屋でも、幽霊が身体を突き抜けていったので、硬直してしまった方々が・・・・)
 結局、幽霊からはなんの情報も取り出されずに終わる。
 翌朝、幽霊が出てきた方角を調べてみると、ちょっとした森が広がっており(森というか林かな?)、アルとダンはそこに何かあるのではないかと調べに行く。
 森探検! エクスプローラーであるところのアルの出番であるはずなのに、サバイヴァルチェックをファンブル(!!)、アルとダンはさして広くもない森で迷うことに・・・・
 
 ファンブルとか失敗とか、ロールがみんなほとんど成功しないので、地道な聞き込みによる情報収集が続いていくが、ようやくわかってきたのは、一時期、ヒルカイド荘には、イギリス軍人とその妻と子供が住んでいたことがあったらしい。そして、その子供がグレンダ婦人ではないかと思われる節があるのだった。(当の本人に聞いても、記憶にはないらしい。ただ、ヒルカイド荘の購入を決めたのは、「懐かしさ」を感じたからだという)
 さらに調査を続けるが、そこで、アルは驚くような情報を得てしまう。グレンダ婦人の父親らしいイギリス軍人の名前を聞き込みまわっているうちに、出てきたのは「アースキン少佐」という名前だった・・・・・・・・・・
 
 アースキンと言ったら、アルの姓である。親戚と思って、家に電話したところ(執事:「お坊ちゃま、お元気ですか?」)、父の返事は「夏期休暇をディスマスで過ごすつもりだったが、母さんの具合が悪くて一人でディスマスでの休暇を過ごした年があった」とのお言葉。
 ディスマスに父親がいたことは確かなようで、その時に、父親と子連れの若い女性と一緒だったことが目撃されている。ということは、浮気かもしくは隠し子?アルの疑惑は一気に加速していきます。
 パーティーで母でない女性と踊ってたり、アルが迷った森に、母でない女性と入っていくのを見たという証言を得たり、疑惑を補強する情報しか入ってこない。ついでに、この日の晩も、リノンはきっちり、幽霊からの情報収集に失敗した。
 
 で、実はアルの疑惑を他所に、他のPCはきちんと情報を集めていました。ヒルカイド荘に一時期住んでいたのは、アルの父親とは同僚の軍人ウォード少佐。(名前、うろ覚え。メモもなくした)どうも自殺したらしい。(アルにしてみれば、疑惑を補強する情報にしかならないけど。だって、グレンダ婦人らしき子供が、実は父親とグレンダ婦人の母との不貞の子供で、それを知ったウォード少佐が、妻を殺して自殺したという構図が成り立つもの)
 
 結局、最終的には、グレンダ婦人の母親の兄がものすごいシスコンで、妹に近寄る男をことごとく遠ざけているというのが、真相であった。
 ヒルカイド荘に幽霊が現れたのは、グレンダ婦人の母親の霊が、今度は兄が娘(グレンダ婦人)を狙っているのを知り、警告のために現れたのだった。(つまり、リノンがことごとく判定に失敗しなければ、こんな苦労もいらなかったわけだ。最も、失敗してくれたからこそ、別の意味で面白い展開になったのだけれど)
事件は、兄である老医師(ヒルカイド荘の隣に住んでいた)を捕まえに行ってエンド。
 
あとがき
 ゴーストハンターって、結構、戦闘がメインのゲームかなと思っていたのですが、今回のシナリオは頭を使う話メインでした。だから逆に、判定が失敗しても、調査に手間がかかるだけで、「また失敗したー!」って笑える雰囲気はありましたね。
 
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大正ゴーストハンター「神隠シヲ解決セヨ」

[FARCE] 投稿日時:2015/02/09(月) 21:00

 2015年1月のFARCEでのゴーストハンターRPG02のまとめです。
 


ゴーストハンターたち
「唐草幸三郎」ジャーナリスト/雑誌記者 32歳
 娘の幸子を溺愛するお父さん。一応、雑誌社の経営者。

「加賀見桜子」ミスティック/巫女 18歳
 女学校での巫女さん。しかし、割と積極的に情報収集に出かけたりと、モガ(モダンガール)っぽいところもあるかもしれない。

「ドク」サイエンティスト・ディテクティブ/発明家 24歳
 国籍不明の科学探偵。


<あらすじ>
 時は大正12年、PCたちはゴーストハンター 唐草の経営する雑誌社に出入りしながら、妖怪や幽霊といった存在と戦っている。そんな唐草の雑誌社に一枚の封筒が届く。
 それは千葉県の八街村という村の開拓会社の社員からのもので、社長の娘さよが神隠しにあったので、なんとか解決して欲しいというものだった。
 というわけで、今回はGMの地元「八街(やちまた)」の歴史を調べた過程で知ったオカルト話に絡めたシナリオです。

幸子:「お父さんはお仕事で出張ですか、かわいいボクの作る食事が食べれなくて残念ですね~」
 唐草さんは娘の幸子を溺愛、これが現代が舞台だったら、シナリオに関係なく、メールチェックばっかりするレベル。

 PCたちはサヨが最終汽車後の汽車に乗り行方不明になったことを聞き、調べていくうちにその汽車に出くわし、乗ってみる事になった。
 汽車に乗ると、佐倉―八街間には存在しない駅へ連れて行かれる。(現在の南酒々井駅、ただしセッション後にわかったのですが、南酒々井駅は実際には大正4年頃には既に貨物駅として存在していたようです。ここは、PCを混乱させたようで、地形は同じだが、存在しない駅についたといったほうが良かったかもしれない。このセッションは、終始説明不足な面が後から書いてみると感じますね)
 
 謎の駅には「きさらぎ駅」という駅名が掲げられていた。しかし、そんな駅は存在しない。きさらぎ駅より先へ八街のほうに進んだ先には、入ると出てこれなくなりそうな深い闇に包まれた「やみトンネル」、きさらぎ駅から佐倉のほうに戻ろうとすると、川から人の手がにょろりと無数に伸びている「かたす橋」があり、後にも先にも進めそうにない。(ところで、アグレッシブに恐怖判定に挑戦し、順調にカードを貯めていく唐草さん。途中で発狂しそうでGM的に怖い)

 周囲を探索してきさらぎ駅に戻ると、そこには直立二足歩行したタヌキがいた。
たぬき:「あ、ニンゲンだぁ~」
 たぬきに人を探していることを話すと、たぬきは情報を教えることと引き換えにお願いをしてくる。
たぬき:「ねぇニンゲン、酒の湧く井戸があるから、酒を汲んできてよ。オイラじゃ背が低いから、井戸に落ちちまう」
 たぬきの頼みを引き受けると、新しい道が見つかる。(ゲーム的)

 酒の湧く井戸に向かう途中、ちょっと戦闘を盛り込んでみました。なにせ、私はこの日、ルールブックをまともに読まずにGMに臨んだので。データがパーセント表示だからD100判定で、HPとMPがあれば、まあだいたいわかるだろうと。(そもそも、私が一度だけ遊んだゴーストハンターは、なんと戦闘すらなかった。森で判定にして迷ったのが唯一ダイスを振った判定だった)
 このゲーム、物理攻撃は相手に回避値がないので必ず当たるんですね。あと、ファンブルチャートが凶悪。唐草さんがこのどうでもいい戦闘で、武器の鉄砲を失う。ラストの戦闘どうしよう?

 さて、PCたちが苦労して酒を汲んでくると、たぬきは喜ぶ。
たぬき:「ありがとう、ニンゲン」
たぬき:「おいらたち妖怪は、ニンゲンが生み出したんだ。だからニンゲンが好きだし、ニンゲンの事が知りたいんだよ」 
 たぬき、喜ぶばかりで肝心なことは言わない。
たぬき:「さよ? うーん 知ってるような 知らねぇような」←ソレ、知らないって言うんだぜ。
たぬき:「まあま、とりあえず一杯」
 のらりくらりとはぐらかすたぬきに、PCたちはイライラし始める。
ドク:「こいつ、あの橋のあたりに捨ててこないか?」
 話が進まないので、PCたちはたぬきを置いて、他の場所を調べることにする。
たぬき:「ぐぅぐぅ」←酔っぱらって寝てしまった。

 たぬきが「すっげぇ悪臭がする」から行くなと言われていた場所に、小さな祠があり奥には、即身仏が収まっていた。即身仏は独り言をずっと言っていたが、どうやら助けてくれるらしい。迎えが来るから駅に行けと言われる。  
 行方不明のさよは、たぬきが幻術で隠していたのか、駅のすぐ近くの草むらに隠されていた社で気を失っているのが見つかった。
 ちょうどそこに、即身仏の言っていた迎えの「汽車」がやってきたので、PC達はそれに乗り込む。そのPC達を巨大化したたぬきが追ってくる。

たぬき:「待て~! ニンゲン!!」
GM:「さあ、巨大化したたぬきが襲ってきましたよ。ここで恐怖判定を」
ALL:「怒りしか覚えんわッ!!!」
*GMからすれば、この神隠しの真実は別にあるのですが、PCからすればたぬきのイタズラにしか思えなかったんでしょうね。

 最後の戦闘 唐草さんが武器なしなので、幸運判定に成功したら武器が見つかった事にする。
大甘判定だけど、ダイナマイトが見つかった事に、ぽーんと投げたダイナマイトが爆発して、たぬきが吹き飛ぶ
唐草:「きたねぇ花火だな」
えー 私的には頭に葉っぱ載せたたぬきが「きゅぅ」って目を回してるイメージなんですが。

 こうして、元の世界に戻ってきたゴーストハンター達は、行方不明の娘を探しだし、神隠しを解決したのでした。

 クトゥルフだと卓が立たないことが多いけど、もしかするとゴーストハンターなら、プレイヤーも喜んで卓についてくれるかもしれない。

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