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「ソードワールド2.0」 2015/6

「1ガメルを散財するという話に店の親父は2ガメル置いた」

[FARCE] 投稿日時:2015/06/27(土) 10:07

 2015年6月のFARCEでの私の卓のレポートです。

 今回はSW2.0のGMでした。

「今回のレギュ」
・使用ルール
 基本ルールⅠ~Ⅲ改(今後、改をつけなくても基本ルールと言えば改訂基準)
 アルケミストワークス
 カルディアグレイス
 妖精魔法は基本ルール準拠

 追加経験点:2000点 追加所持金:1000 成長:2回 名誉点:20点

<キャラクター>
「アルフォンス・シーザー」リルドラケン 男
グラップラー3 スカウト2 エンハンサー1 一般技能 ノーブル ソルジャー
 珍しいリルドラケンの貴族の息子。

「メリー・ヴァイス」人間 女 15歳
プリースト(ル=ロウド)3 セージ2 ウォーリーダー1 一般技能 ガーデナー
 シーザー家の庭師。アルが冒険に出るというので、一緒に行くことになった。

「シュリ」ウィークリング(ガルーダ) 女 15歳
フェンサー4 エンハンサー1 ミスティック1 スカウト1 一般技能 コック フォーチュンテラー
 エルフの父、シャドゥの母を持つウィークリング。やはりシーザー家に仕えていて、彼女の仕事は料理人。メリーと同じくアルの冒険に同行する。


<あらすじ>
 ユレヒト王国のリルドラケン貴族の息子シーザーは、屋敷の使用人の園丁であり司祭でもあるメリーと、コックで二刀流フェンサーの   とともに冒険者になった。

  今回の依頼者はユレヒトの大商人であるイオン商会の一人娘のシーナ。シーナと間違われて、従妹のミーナがさらわれる。(シーナの父に仲の悪い兄がいて、その娘がミーナ。ミーナの家は普通の家で身代金なんか払えない。一方で、シーナの父はシーナが目の前にいるのに、「お前の娘は預かった」という脅迫状が届いたので、イタズラと思っている)
 それにしてもこのPCたち、一回冒険を終わらした設定で始めたのに、所持金を全部使い切った状態で作成しているので、報酬を貰った直後に所持金がないという状態に。
 さらに、少し街での情報収集もあるから、先に前金を大目に渡そうとしたら、「能力値を増やす指輪買う」とか言いだして、即使いきる気満々でした。

 情報収集の結果、ミーナをさらったらしい馬車も脅迫状の指定した場所も「パサムの森」という場所だったので、パサムの森に行くことに。レンジャー技能を誰も持っていないパーティーなので、一歩進むごとに森の愉快なゴルゴル他と戦う羽目になったPCたちは、ぼろぼろになりながらパサムの森の怪しげな遺跡にたどり着きました。
 
 怪しげな遺跡の中には、殺された誘拐犯たちがいて、唯一、息があった生き残りによると誘拐犯の一人レナスが裏切って、彼らに毒を盛ったとのこと。レナスは、ミーナを連れて遺跡のさらに奥に進んだらしい。誘拐犯は、ここでこと切れる。
 パサムの森の遺跡の地下。そこは、まっすぐに進んでいるつもりでいつのまにか道が曲がっている曲線で構成される遺跡だった。進むたびに、睡蓮の花が開花するイメージが頭に投影される。
 途中であらわれた警備のゴーレムとの戦闘でずたずたになり、一度引き返すかという話になるも、最終的に手遅れになるかもしれないと、そのまま進む。
 最後の部屋にあったのは、巨大な睡蓮をかたどったマギティックの装置で、装置の睡蓮の花弁を模した部分は睡眠カプセルのようで、そこにはミイラ化した死体があった。その装置の頂上に、レナスと意識のないミーナがおり、どうやら自分たちも睡眠カプセルに入るつもりらしい。それを止めようとするPCたちとレナスが呼んだ顕微ゴーレムとの間で最終戦闘。メリーが生死判定に陥るもなんとか勝利する。レナスがミーナを連れて睡眠カプセルに入る前に、アルフォンスが翼で飛んでミーナを救い出した。

 こうして依頼は無事に成功。パサムの森にあった装置は、カオルルウプテ信仰者の睡眠装置で人族がつくったものか蛮族が人族のマギティックに作らせたかどちらかの邪神の神殿だったらしい。
 レナスは、シーナに好意を持っていたイオン商会の使用人だったが、イオン商会を追い出されるようなことをして、誘拐犯の一味になったようだった。彼がいつごろからカオルルウプテに魅せられていたかは不明なものの、誘拐犯のリーダーがそろそろ別の場所に移動しようかと言いだしたので、シーナ誘拐とカオルルウプテの睡眠装置に一緒に入る事を計画した。
 シーナとミーナの見分けが付いていないのは、クトゥルフ的にSAN値ゼロだったため。

 さて、こうしてPC達は、カオルルウプテの睡眠装置の情報をマギティック協会に渡し、戦利品を売却してかなりの報酬を得られましたが、3人で分配すると1ガメル余ります。

「よし、1ガメルを散財しよう」

 誰からともなく出たこの発言に、この冒険者たちをじっと見ていた店の親父は、黙って2ガメルをPCたちの机に置いた・・・・


・ネタバレとか
 今回のシナリオは、旧版SWのシナリオ集「ユニコーンの探索」の三番目のシナリオ「真紅の盗賊団」でした。(アイディアだけ流用して、今回のシナリオの内容とはだいぶ違っていますが)
 それにしても、オリジナルの「真紅の盗賊団」は、そのままクトゥルフのシナリオに流用できそうな出来栄えです。旧版SWのシナリオ集は、面白いものが多いですね。
 ところで、このセッションの最大の感想は、冒険者の宿の主人としてさんざん「無駄遣いするなよ。金は残せよ」と言ってるのに、最後の最後で「1ガメル散財」の話が出たことですね。
 
MAP、もうちょっと写真写りを良くしたいですね。

今回の清算
・獲得経験点 1410点 
・獲得報酬 2000ガメル
・成長 2回

次からはイグニス解禁ですね。今回は気にされなかったけど、次からは秘伝の師匠さがしとか、キャラクター個人でやりたいことも出てくるかな。

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SW2.0高レベルバトル「敵は10倍、50体」

[高レベル] 投稿日時:2015/06/13(土) 09:55

 2014年10月のTRPGBOX 少し早いですが、そろそろ年末で忙しくなるので、集まれる機会に派手なセッションをやっておこうということで、SW2.0の高レベルセッションをやりました。

「今回のレギュレーション」
・使用ルールサプリ:全部
・追加経験点:9万点
・追加所持金:20万ガメル
・追加名誉点:2000点
・成長回数:39回の表を二回
・ユーレリアの姫君の恩寵:ユーレリア博物誌の姫の恩寵を、PC一人につき一人得ています。(PC間での重複不可、当日決定)
・使用戦闘ルール:簡易戦闘
・妖精魔法:基本ルール準拠かウィザードストーム準拠かはPCの任意
・加工品:アルケミストワークスP132の加工品ルールは、冒険に出る直前に加工していたということで一個だけ許可。(作成判定は、ゲーム開始直後に行います)

 すさまじいレギュレーションにくらくらしますね。でも、これでも、SW2.0リプレイ「バルバロスロワイヤル」の最後の話より、ちょっと経験点とかは低いです。


<キャラクター>
「カーディア・ホパー」ソレイユ 18歳 男
・ファイター13他 
 秘伝を駆使して六連撃を繰り出してくる最強のファイター

「サロウェン・サンダース」人間 22歳 男
・コンジャラー13 セージ9 ソーサラー4 アルケミスト7 ウォーリーダー5
 ゴーレム使いの軍師

「ジュリアス・マクファーレン(ユリウス・クラウゼ)」人間 30歳 男
・ファイター13 スカウト12 プリースト2 アルケミスト1 ライダー1

「アキラ・イヌイ」フロウライト 150歳 女の子
・プリースト13 ファイター9 ライダー7 マギティック5
 フェンデル王国の守り手、ワイバーンライダー

「ドモヴォーイ」人間 15歳 男
・フェアリーテイマー15 セージ7 レンジャー3

「あらすじ」
 PC達は引退した元冒険者、今は別々のそれぞれの道を歩んでいたが、ある日のこと、ふと気がつくと、四方に戦う英雄の壁画の飾られた部屋にいた。

「我が名は魔剣グロスター、我を手にするに相応しいかどうか試させて貰おう。まずは小手調べと行こうか」

 謎の声が響き、目の前にマミーロード(L13)が現れる。なんの苦も無くマミーロードを倒すと、次の試練が始められる。部屋の南側の壁が開き、その先には青い海が広がっていた。

 今回のセッションは、「魔剣は自分の持ち手を選ぶために迷宮を作る」という設定を使いたかったので、「ミストキャッスル」「カースドランド」のような形式のランダムフィールドを探索するセッションにしました。少し捻って、魔剣グロスターが生み出した「海の迷宮」です。

 海の迷宮には、グロスターに呼び集められた街があって、この街でPCたちは「たれ耳」という名のタビットの船長の船を雇う。海の迷宮内には、出ることをあきらめて海賊化した人々や、何世代もこの迷宮で暮らし、「魔剣に生贄を捧げれば外に出られる」という迷信を信奉する邪教が生まれたりしていた。
 そんな迷宮内で、PCたちは、グロスターのいる島を発見し、その島に行くための三つの鍵を手に入れる。鍵をつかって島の奥にある神殿に侵入し、グロスターの最後の試練を受ける。

 グロスターの最後の試練。それは。

 PCの10倍。50体の敵との戦闘だった。

 モブの概念のないゲームで並べられた50体の敵(写真手前)

乱戦エリアの敵:インプ20体 トロール16体
敵後方エリアの敵:バルバロスロワイヤルの「最弱の13魔将」たちのコピー

 戦いの結果はー
 

 PCたちの圧勝でした。高レベルの戦闘をしたことがないので、範囲魔法を拡大できることに気が付かなかったので、拡大された魔法で乱戦・敵後方にまとめて魔法が飛び、乱戦エリアは全滅。そこへ一気に敵後方まで突破してきた白兵戦部隊が、後方の13魔将を蹴散らしました。(13魔将のひとりラゴウは、こちらの手番まで立っていたけど、確か、攻撃が1ゾロだった気がします。ついてない)

 かくして、グロスターを手にする権利を手に入れたPCたちですが、グロスターの封印を解いてはならないと警告する小女神の忠告を受ける。この世界はグロスターが生み出しているので、グロスターを手にするものが現れれば、「海の迷宮」が消滅し、この世界で生きるものはみんな死ぬことになるという。
 PCたちだけなら、元の世界に戻せるという小女神の言葉に従い、PCたちは外の世界へ通じる滝へ。

 滝を落ちていくと、後方から幽霊船が追ってくる。それは、かつて「たれ耳」と一緒にこの世界にやってきた彼の船の乗組員たちが亡霊となった姿だった。(たれ耳は、「海の迷宮」に呼びこまれた時に、「船長のせいでこうなった」と小舟に載せて漂流させられた)

たれ耳:「あいつら、あんな姿に」

グロスター:「逃がさぬ、逃がさぬぞ」

 幽霊船、グロスターと合体して「ドラゴンフォートレス(L15)」に

 ・・・・先攻のPC手番で戦闘終了。

 PCたちは、無事にラクシアに戻りました。

「GM感想」
 各種サプリで強化されたPCは、もはや1~2レベル上では太刀打ちできなかったです。このパーティーなら19レベル前後の蛮族を複数体ぶつけないと、戦闘バランスは取れなそう。
 戦闘が激甘になったので、もう一回ぐらいはリベンジしたいですね。
 あと、「海の迷宮」はMAPが広すぎました。

「PCたちの感想」
・派手な戦闘が楽しめた。魔法の幅が広がりすぎてやれる事が覚えきれない。
・各種選択肢が多くて楽しかったです。
・もっと苦しい戦いをしたかった。ソレイユをやるとなぜかMになる気がします。高レベルのおかげで、日ごろのうっぷんを晴らせて楽しかったです。
・現役時代隠し通した秘密をアキラにばらしてしまったのは失敗かな? 最後のクリティカル楽しかった。 ラゴウ幸せになってね。
・軍師として活躍してみて楽しかった。MPコストとアルケミカードの管理が大変だった。本当に高レベルでのバランス取りが難しいと感じました。GMお疲れさまでした。

 プレイヤーのみなさん、お疲れさまでした。

こたつ|・ ×・)\ よくよく考えるとさ、ゴーレムとワイバーンが勘定から抜けてるから、本当は十倍じゃなかったんだよ。

ΩΩΩ Ω な、なんだってーーー

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