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「ソードワールド2.0」

「アルター男爵家の人々」 [ザルツ]

投稿日時:2017/04/06(木) 20:50rss

背景メモ
・「アルター男爵領」
  ザルツセッションでの舞台。ルキスラ帝国アルドレアの南に二日の位置にある。バルバロスの顎の北辺に接する地域。 

NPCメモ
・「ルイール・アルター」人間
  ルキスラ帝国の男爵。

・「エマリーナ・アルター」人間
  ルイールの妹。16歳

・「ヴェルカッツ・アルター」人間
  ルイールとエマリーナの父。

・「パピ」タビット
  アルター男爵家に仕える執事。ルイールとマルティエの婚姻を快く思っていない。

・「ミルファ」ドワーフ
  アルター男爵家のメイド長

・「クー」コボルド
  アルター男爵家の厨房長

・「マルクレスト」人間
  ルキスラ帝国の大貴族の子息。エマリーナに目をつけており、アルター家にあれこれ陰謀を仕掛けてくる。

<ショートストーリー>
 その日、アルター家の厨房では、夜の祝宴の準備に追われていた。

「しかし、このところ、領内には畑ばかりが増えてきましたな」

 タビットの執事長パピがつぶやく、ああまたか、とみなが思った。

「ヴェルカッツさまは、ルキスラ銀鱗警護隊警護術、ファルネアス重装馬闘技の2流派の極意を極められたお方。お体のことがなければ帝国の騎士の長になっていてもおかしくはない方でした」

 パピのこの話は長くなる。とはいえ、今日に限っては祝宴の準備があるので、厨房の誰もが自分の仕事に集中していた。

「ルイール様には、ヴェルカッツ様のように武芸において帝国の誇りとなられるようなお方になって頂きたいのに、最近は畑が畑がと。それもこれもマルティエ様の影響なのでしょう。放置されて久しい練兵場を畑になどと言いだされなければ良いのですが」

 そんなパピに、ドワーフのメイド長ミルファが、ぽんと肩に手を置いた。

「パピ様、いろいろおありでしょうが、それ以上は奥様に対して礼を失しておりますわよ」

 ミルファは知らないものが見れば、新人メイドと思えるほどの童顔の人物だった。
 そのミルファが、今度は厨房の責任者であるコボルドのクーに声を掛ける。パピの肩に置いた手を、まったく放そうともせずに。

「そう言えばクーさん、最近、よいウサギが手に入らないと言ってましたわよね。ワタクシ、良い兎肉に心当たりが・・・・」

「すいませんでした!」

 ミルファの言葉が終わるよりも早く、パピは頭を下げた。
 メイド長ミルファ、外見からはわからないが、先代以前からワルター家に仕えている年齢不詳のドワーフ美少女であった。
 彼女には、誰も逆らわない。
 

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