「ガープス」
「探偵は魔法少女を探すようです」 [百鬼夜翔]
投稿日時:2017/02/17(金) 08:58
明治の初期、それまで原野だった八街開発のため、八街に開拓民がやってきた。
八街の開拓は困難を極め、開拓から脱落していくものも大勢いた。そこで、八街を開拓する開拓会社のニシムラは、大宮より氷川神社を招聘し、八街の守護を願った。
これが八街神社の始まりである。
「あれからずいぶん時が経ちましたね」
そう言ったのは、若い神主だった。
見た目からすれば、時がたったとはずいぶん大げさな言い方に思える。彼の年齢からすれば、かつて八街から東京に通じる列車に野菜が満載され、東京の台所として賑わった時代や、第二次大戦時に八街に飛行場があったことや実住小学校の校庭は、東京を空襲した爆撃機が不要な爆弾を投下していった場所であることはおろか、戦後、日本の復興期に再び東京の食料供給地として最も八街が賑わった時代ですら、まだ生まれる前の話であるはずだ。
でも、彼はそれらをすべて見てきた。
彼はその昔、ニシムラ氏に招かれてこの八街にやってきた氷川神社の分霊である。その系譜はあのヤマタノオロチ退治に出てくるスサノオにまでさかのぼることができる。「私の力も弱くなりましたが、こういう静かなのもいいですね」
そういって、その神主姿の神様は神社の掃除を続けるのだった。
昔は、よく色んな悩みや願いを胸に、始終参拝者が訪れたものだ。今では、初詣か年に一度の八街神社大祭ぐらいでしか、この神社も賑わわない。
まあ、それでも、ひと昔前に比べれば、初詣には参拝客が列を作って参拝に来るようになったが。
「おや?」
そんなことを考えているところに、鳥居をくぐって一人の少女がこちらに(というか参拝に)くるのを神様は目にした。
(2017年1月29日のTRPGBOXのセッションです。当初はこのプロローグのキャラにするつもりだったものの、意外に妖魔夜行のルールブックが高値で手に入らず、人間25CPキャラを遊ぶことに)
<キャラクター>
「如月有栖」人間 25CP作成
親が有栖川有栖のファンなので、有栖と名付けられた男子高校生。本人は有栖川有栖の作品を読んだことはなく、シャーロック=ホームズやポワロのほうが好き。
口癖 「簡単な推理だよワトソン君」「フーダニット(誰が?)」「ハウダニット(どうのように?)」「ホワイダニット(動機は?)」「探偵にとって依頼こそが報酬です」
「カミシロ・マモル」 妖怪 350CP作成
妖怪組その1 八街神社の狛犬。
「ミーナ」 妖怪 350CP作成
妖怪組その2 化け猫。
<あらすじ>
八街神社にいるマモルとミーナのもとに、クオンという若い女性がやってきた。
兄の盗撮、もとい素行調査を頼みたいらしい。彼女の話によると、彼女の兄は最近、様子がおかしく、しばらく外泊するらしい。
有栖は、かんなシュンとある人物を尾行していた。
ある人物とは、有栖の姉のまいである。
シュンによると、最近、まいの様子がおかしいらしい。弟でも気がつかない姉の異変に気がつくとは、シュンは姉貴に気があるのではと冗談を言いつつ、姉を調べることにした。
有栖とシュンは尾行を続けていると、姉がガラの悪い男にぶつかる。そのまま言い争いながら、路地裏に行ってしまう。
そして、悲鳴が上がった。悲鳴は姉ではなく男のほうが上げたようだ。何やらかしたんだ?姉貴は。
有栖とシュンが路地裏に駆けつけると、男が転がっていた。そして姉らしき影が路地の向こうに消えようとしている。シュンがそれを追いかけ、有栖は回り込むように、反対側にむけ走った。
しかし、路地の向こうで有栖とシュンは、何故か姉を見失う。間違いなく、挟み撃ちにしたはずなのに。
姉は消えてしまった。首をかしげながら帰宅する。
シュンを尾行していた妖怪組もこの場にはおり、警察に話を聞いたりする。最近、こういう事件が多発しているらしい。
消えた姉は翌日の朝に帰ってきた。朝帰りの理由を尋ねると、「終電逃した」と言われる。さすがに姉の様子が心配になった有栖は、こう言った。
「探偵にとっては依頼こそが報酬です。姉さん悩み事があるなら相談してよ」
姉はこの言葉に「魔法少女が」という返事をした。(弟も姉もどっちもどっちだ)
フーダニット 姉が
ハウダニット 魔法少女を探してる?
ホワイダニット 動機は不明
妖怪組と合流の仕方も考えないとなと考えながら、お昼でゲームは一時中断。
*昼飯中の推理
姉が他人に危害を加えてるのを見て、「姉貴辻切り説」が非常に強かったものの、弟からまず姉を心配すべきだろうとロールプレイを優先することに。
それがまさか、あんなことになるとは思わなかったんです。
食事も終えゲーム再開。
姉の秘密に深入りしすぎて逆上して襲ってこないか心配なものの、強いっぽいシュン兄がいるので、姉の行動を問いただすことに。(別行動中の妖怪組と合流しようとするもののうまく行かず。妖怪組はシュン兄を尾行してるので、どうしても不審者に声をかける形になるんですよね)
姉貴に普通に声をかけても逃げられるのがオチなので、シュン兄に
「有栖、大丈夫か!?」
と叫んで貰う。
驚いた姉貴が振り返った所を、私が腕を掴む。私の能力じゃ捕まえるのは無理だなと思っていたら、幸運にも判定成功。
観念した姉貴から事情を聞くことになりました。「簡単な推理だよワトソン君 」
姉は数年前に魔法少女になる呪いをかけられ、最初のうちは楽しんでたものの年とともに辛くなってきたらしい。呪いは、強い相手に破れると相手に魔法少女になる呪いが移る形で解除される。
シュン兄が、妖怪に変身して呪いを引き受けハッピーエンド。イイハナシダナー
後日、シュン兄の妹のクオンが有栖の前に現れた。魔法少女の呪いは、巡りめぐってクオンに移っていた。(兄妹喧嘩でもしたんだろうか)
いくつか口止め料や脅しなどの条件を提示されるが、有栖はそれを断りこう言った。
「探偵にとっては依頼こそが報酬です。あなたのその呪いを解く依頼を私にご依頼されますか?」
反省
一人で解決するつもりはなかったのですが、結果的にそうなってしまい他の二人には悪かったなぁと反省しています。
それ以外は、初めての百鬼夜翔面白かったです。(私は妖怪じゃなかったけど)
次は妖怪キャラをやってみたいですね。
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八街の開拓は困難を極め、開拓から脱落していくものも大勢いた。そこで、八街を開拓する開拓会社のニシムラは、大宮より氷川神社を招聘し、八街の守護を願った。
これが八街神社の始まりである。
「あれからずいぶん時が経ちましたね」
そう言ったのは、若い神主だった。
見た目からすれば、時がたったとはずいぶん大げさな言い方に思える。彼の年齢からすれば、かつて八街から東京に通じる列車に野菜が満載され、東京の台所として賑わった時代や、第二次大戦時に八街に飛行場があったことや実住小学校の校庭は、東京を空襲した爆撃機が不要な爆弾を投下していった場所であることはおろか、戦後、日本の復興期に再び東京の食料供給地として最も八街が賑わった時代ですら、まだ生まれる前の話であるはずだ。
でも、彼はそれらをすべて見てきた。
彼はその昔、ニシムラ氏に招かれてこの八街にやってきた氷川神社の分霊である。その系譜はあのヤマタノオロチ退治に出てくるスサノオにまでさかのぼることができる。「私の力も弱くなりましたが、こういう静かなのもいいですね」
そういって、その神主姿の神様は神社の掃除を続けるのだった。
昔は、よく色んな悩みや願いを胸に、始終参拝者が訪れたものだ。今では、初詣か年に一度の八街神社大祭ぐらいでしか、この神社も賑わわない。
まあ、それでも、ひと昔前に比べれば、初詣には参拝客が列を作って参拝に来るようになったが。
「おや?」
そんなことを考えているところに、鳥居をくぐって一人の少女がこちらに(というか参拝に)くるのを神様は目にした。
(2017年1月29日のTRPGBOXのセッションです。当初はこのプロローグのキャラにするつもりだったものの、意外に妖魔夜行のルールブックが高値で手に入らず、人間25CPキャラを遊ぶことに)
<キャラクター>
「如月有栖」人間 25CP作成
親が有栖川有栖のファンなので、有栖と名付けられた男子高校生。本人は有栖川有栖の作品を読んだことはなく、シャーロック=ホームズやポワロのほうが好き。
口癖 「簡単な推理だよワトソン君」「フーダニット(誰が?)」「ハウダニット(どうのように?)」「ホワイダニット(動機は?)」「探偵にとって依頼こそが報酬です」
「カミシロ・マモル」 妖怪 350CP作成
妖怪組その1 八街神社の狛犬。
「ミーナ」 妖怪 350CP作成
妖怪組その2 化け猫。
<あらすじ>
八街神社にいるマモルとミーナのもとに、
兄の盗撮、もとい素行調査を頼みたいらしい。彼女の話によると、
有栖は、かんなシュンとある人物を尾行していた。
ある人物とは、有栖の姉のまいである。
シュンによると、最近、まいの様子がおかしいらしい。
有栖とシュンは尾行を続けていると、
そして、悲鳴が上がった。悲鳴は姉ではなく男のほうが上げたようだ。何やらかしたんだ?姉貴は。
有栖とシュンが路地裏に駆けつけると、男が転がっていた。
しかし、路地の向こうで有栖とシュンは、何故か姉を見失う。
姉は消えてしまった。首をかしげながら帰宅する。
シュンを尾行していた妖怪組もこの場にはおり、警察に話を聞いたりする。最近、
消えた姉は翌日の朝に帰ってきた。朝帰りの理由を尋ねると、「終電逃した」と言われる。さすがに姉の様子が心配になった有栖は、こう言った。
「探偵にとっては依頼こそが報酬です。
姉はこの言葉に「魔法少女が」という返事をした。(
フーダニット 姉が
ハウダニット 魔法少女を探してる?
ホワイダニット 動機は不明
妖怪組と合流の仕方も考えないとなと考えながら、お昼でゲームは一時中断。
*昼飯中の推理
姉が他人に危害を加えてるのを見て、「姉貴辻切り説」
それがまさか、あんなことになるとは思わなかったんです。
食事も終えゲーム再開。
姉の秘密に深入りしすぎて逆上して襲ってこないか心配なものの、
姉貴に普通に声をかけても逃げられるのがオチなので、シュン兄に
「有栖、大丈夫か!?」
と叫んで貰う。
驚いた姉貴が振り返った所を、私が腕を掴む。
観念した姉貴から事情を聞くことになりました。「簡単な推理だよワトソン君 」
姉は数年前に魔法少女になる呪いをかけられ、
シュン兄が、妖怪に変身して呪いを引き受けハッピーエンド。
後日、シュン兄の妹のクオンが有栖の前に現れた。魔法少女の呪いは、巡りめぐってクオンに移っていた。(
いくつか口止め料や脅しなどの条件を提示されるが、
「探偵にとっては依頼こそが報酬です。
反省
一人で解決するつもりはなかったのですが、
それ以外は、初めての百鬼夜翔面白かったです。(
次は妖怪キャラをやってみたいですね。
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